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IT・知財周りの裁判例・論文解説をメインにたまに息抜き

2022-01-01から1年間の記事一覧

著作権裁判例4:放置系RPGの著作権侵害

Q.弊社はスマホのゲームアプリを配信している会社なのですが、最近、私たちのアプリだけにとどまらず、利用規約までも盗用していることが疑われるアプリが配信されていることを確認しました。当該会社に対して法的措置を執りたいのですが、どのような手段…

会社法裁判例3:内部統制システム構築義務3

Q. 弊社は、取引先に委託して商品先物取引をしていたのですが、当該取引先の担当者がずさんであったので、当該取引により弊社に損失が生じました。取引先は、弊社にしたような説明を他社に対しても行っているようで、監督官庁からの処分や、訴訟問題が度々…

会社法裁判例2:親子会社の内部統制システム構築義務2

Q. 私はある銀行の純粋持株親会社の株主です。最近、当該子会社である銀行が反社との取引を行っていたことが原因で、金融庁から銀行が業務停止命令を受け、これにより、親会社の方にも営業損害や信用毀損などの損害が生じました。親会社の役員に任務懈怠が…

会社法裁判例1:親子会社の内部統制システム構築義務1

Q. 私が株式を保有していた会社(親会社)の完全子会社が個人情報漏えい事故を起こし、親会社に事故対応やセキュリティ対策費用に約260億円の負担が生じました。今回の件については、親会社の子会社に対するガバナンス不足に原因があると考えているのです…

著作権裁判例3:海賊版サイト運営者の著作権侵害責任

Q. 私は漫画家なのですが、私の作品が無断でインターネット上にアップロードされています。アップロードされているのは「漫画村」と呼ばれるサイトで、他にも多くの作品が無断アップロードされているようです。「漫画村」を運営する人は、罪に問われないの…

番外編:名誉毀損一覧表

全くの個人的な趣味で、名誉毀損裁判例において問題となった記事の記載と、認定された事実の摘示等の対応表を気の向いたときに記録しています。記載されている内容についての責任は一切負いかねます。気が向いたときにユーザビリティを向上させたいと思いま…

著作権裁判例2:著作物利用とフェアユース

Q.ある著作物を利用したいのですが、弁護士に聞いても、著作権法上適法に利用できる場面ではないとして、著作権者の許諾を得られないのであれば、利用を控えるように言われてしまいました。しかし、誰が作ったのかも分からない著作物で、著作者を特定する…

著作権裁判例1:海賊版サイトに広告を掲載させたWEB広告代理店の著作権侵害幇助責任

Q. 弊社ではオンライン広告をよく出稿してWEB集客を行っているのですが、いわゆる海賊版サイトに広告に広告を出せることを売りにしている広告代理店から営業を受けました。広告代理店のこのような行為は、著作権法等に触れないのでしょうか? A. 当該広…